作戦①史上最強の野菜に合う調味料「ほぼマヨ」を導入する

オーガニック屋で調味料を販売していた私が考える、史上最強の「野菜に合う調味料」。それは、大分の喜多屋が手がける「ほぼマヨ」だ。このほぼマヨというのは、豆乳とお味噌をベースにしてつくられた、豆乳マヨネーズ。

卵や乳製品を使わず、添加物も不使用。だからアレルギーがあるお子さんや、ヴィーガンの方、菜食主義の方にも嬉しい。さらに白砂糖も使われていない。植物性にこだわり、シンプルな原材料だけでつくられている。

しかもオイルが少ないので、カロリーが通常のマヨネーズの80%!という嬉しい特典まで付いてくる。

でも、この「ほぼマヨ」が人気の理由はそれだけではない。それは、なんといってもその味。ヴィーガンや菜食の方でなくても、誰が食べてもおいしい。その味に惚れ込んだリピーターが多い豆乳マヨネーズなのだ

作戦は成功。「ん~~~。おいし。」(いっちょ前に母の真似)

3歳の息子が唸り、じゃがいもを皮ごとペロリ。

ほぼマヨのおいしさの理由は、豆乳の旨さ!

ほぼマヨを生み出した喜多屋があるのは、大分県竹田市。北はくじゅう連山、西は阿蘇山と深い山々に囲まれ、温泉や湧水に恵まれた場所。

ほぼマヨは、そんな名水100選にも選ばれる湧水を使ってつくられた豆乳をベースにしている。その豆乳は、市販のパックの豆乳が苦手で飲めない人でも「おいしい!」とごくごく飲み干してしまう味なんだとか。

食べるとわかる、この日本人の舌に合う「コク」と「旨み」、そして「甘み」。この甘みを豆乳が生み出していると思って食べると、とても納得する。ちょっと甘めのマヨネーズだが、豆乳と甜菜糖の甘さだからなのか、後味が全くべた付かない。この甘みでカロリー20%オフはすごい

私個人のイメージは、まるでこだわりの強い料亭で、旬の蒸し野菜に添えられる手作りマヨネーズのような味。実際、私が「まるで料亭の手作りマヨネーズ」というコピーで店頭に並べたところ、瞬く間に完売。その後もリピートが止まらなかった。

大分で江戸時代から続く喜多屋

「喜多屋」とは、大分県竹田市の城下町で江戸時代から続く「屋号」。武家宿からはじまり、時代に合わせて明治時代には養蚕、製糸業、そして郵便役所を設置。八方を山で囲まれる竹田市の城下町で、生活に必要不可欠なトンネルの開墾麹や、火災の多い地域への水路整備などを手がけてきた。建屋は2006年に有形文化財に登録されたという。

時代に合わせて事業の形を変えながら、大分県の竹田市で地域と共に歩み続けている。

現在、8代目として喜多屋を引き継いだ佐藤さんは、元々東京で生まれ育ち、31歳で竹田市へ移住した。そのときに知ったのが、高齢化が進む地方の問題。そして、天然の湧水で育つ衝撃的な野菜たちのおいしさだった。

「そんな竹田市や地元のおいしい野菜を多くの人に知ってほしい」

「建物を遺すだけでなく、竹田の土地で次の世代につながるような生業を残したい」

そんな強い想いから誕生したのが、ほぼマヨだ。

地元への愛と熱量がこもった喜多屋の調味料は、野菜の味を引き立てるのが上手い。そのまま食べても驚くおいしさなのだが、野菜に付けることで双方のおいしさが格別になる

喜多屋の調味料は「野菜を食べる」ことに対して、とにかく最強なのだ。

作戦②「週に一回の菜食生活」を導入する

ここでの「菜食生活」とは、肉・魚を食べないこと。ではなぜ、野菜不足対策に「週に一回の菜食生活」なのか。これには理由が3つある。

1つ目は、「野菜を食べる」調味料が得意な喜多屋が「週に一回の菜食生活」を提案しているから、という単純な理由。2つ目は、ミートフリーマンデーという価値観から。そして3つ目は、「野菜料理から逃がさんぞ」という母ちゃんの強い意志。

喜多屋が提案する「週に一回の菜食生活」は、

都会に暮らしていると、なかなか普段の食事では新鮮でおいしい野菜をたっぷり摂ることは難しい。だから、せめて週に一回はヘルシーでおいしい野菜にこだわった菜食生活を楽しんでみませんか?

と、都会で暮らす私たちにやさしく寄り添った内容になっている。

ミートフリーマンデーとは

「週に一回、月曜日だけでも肉を食べないようにしよう」という活動のこと。元ビートルズのポール・マッカートニーが提唱している。

地球温暖化の主な原因とされているのは、二酸化炭素とメタンガスだが、メタンガスは二酸化炭素に次いで、排出量が多い。

だから、「週に一回はお肉を食べない日を設けよう」という呼びかけをしている。

週に一回なら、気楽に地球環境に貢献できそうだ。

週に一回の菜食生活 おすすめ野菜料理3選

おすすめは、お皿にほぼマヨを出してスプーンの背で伸ばすテク。

上から野菜をのせるので、上手く伸ばせなくても大丈夫。

実際にわが家で「週に一回の菜食生活」に登場して、家族全員に好評だったヴィーガンの方にもおすすめの野菜料理を3つご紹介。

1 白和え感覚 青菜とクルミのほぼマヨ和え

①茹でた青菜(小松菜、ほうれん草、青梗菜など季節のもの)を食べやすい大きさに切る。

②青菜、くるみ、ほぼマヨを和える。

イヤイヤ期の息子がリピートした。普通のマヨネーズとちょっと違うのは、ほぼマヨをたっぷりと和えると、まるで白和えのような味わい深いおいしさになること。

2 お腹も大満足 たっぷりヴィーガンワンプレート

①お皿にほぼマヨを少し出す。

②スプーンの背で少しだけ伸ばす。

③トマトや人参、玉ねぎなどソテーまたはグリルした野菜を並べていく。

冷蔵庫に残っている野菜ならなんでもいい。秋冬なら、玉ねぎ・かぼちゃ・大根・かぶ・人参・ほうれん草にさつまいもなど。ソテーのコツは火加減。かぼちゃや根菜は、弱火で蓋をしてじっくり。トマトやナスのような夏野菜は、中強火で一気にソテーする。

3 パーティーにもおすすめ トマトのヴィーガンファルシ

①トマトのヘタを切り落とし、スプーンで中身をくり抜く。

②茹でたじゃがいも、トマトの中身、ほぼマヨを和えてポテトサラダをつくる。

③くり抜いたトマトに詰めて、ヘタをのせる。

④オーブン200℃でおよそ30分

パーティーシーンにも歓声があがる一皿。焼きあがってから、さらにほぼマヨをのせるとまたおいしい。なんせカロリーが低いので、たっぷり使っても重たくない上に罪悪感ゼロ。

トマトのファルシはひき肉を使うものが多いのだが、今回はポテトサラダでアレンジ。

ほぼマヨ作戦の結果は…

もうすぐ2歳の娘もハマった。(あなたはちょっとだけね)

「ほぼマヨ作戦」。「ちょっと野菜足りない気がする」を脱出するための2つの作戦の結果はというと、完全に母ちゃんの勝利。

ほぼマヨは豆乳マヨネーズでありながら、しっかりと食べ応えがある。味が濃いわけでもないのに、食後の満足感が高い。実は家族に内緒で導入したこの作戦。さらには、うちの家族は誰も、週に一回の菜食生活に気付いていない。

だから、完全に母ちゃんの勝利である。

驚いたことに、3歳の息子がほぼマヨを何かに付けて食べたいがために、冷蔵庫の野菜室を何度も開けるようになった。(やめて…)

「野菜足りてないかも」と思ったら、ぜひ大分でつくられる喜多屋の「ほぼマヨ」で週に一回の菜食生活をしてみてはいかがだろうか。