三七〇余年の歴史にみる、伝統と品質を守るマルカン酢の商品づくり

慶安2年(1649年)、創業者の岡田半左衛門泰次が、尾張国(現在の愛知県)で酢の製造を始めたところからマルカン酢の歴史は始まります。

酢への需要の高まりを受け、泰次の長男・岡田勘三郎泰久の代には事業を大幅拡大。尾張で生産された高品質の酢・尾張酢を代表する製造者として名を馳せました。

途中、戦争や、地震などの自然災害に見舞われながらも、マルカン酢が今日にいたるまで何よりも大切に守り続けてきたのは、品質へのこだわりです。

マルカン酢がお酢製造で採用するのは、古来から続く「静置(せいち)発酵法」。できあがった酢・もろみ・水・酢酸菌を入れ、かき混ぜずにそのまま置き、酢酸菌の力のみで発酵を進める伝統的な製法です。

お酢ができるまでの時間は2~3ヶ月と長めですが、時間をかける分、酸味だけではない、奥深い香りとコク、うまみある酢に仕上がります。

人々の「健康とおいしさ」に貢献する――

最高を求めるならば近道はないと、十分に時間をかけ丁寧に、これまで変わらず、一つひとつの商品づくりに向き合い続けてきたのです。

産地にこだわる「旬しぼり」シリーズのおいしさ

お酢の魅力を追求し続けてきたマルカン酢は24年春、新たに「リンゴ酢仕立ての旬しぼり 高知ゆず」と「愛媛みかん」を発売しました。

「旬しぼり」シリーズは、リンゴ酢をベースにした口当たりさわやかなビネガードリンク。水やお湯などで割って楽しめます。

特徴のひとつは産地限定果実の混濁果汁を使用していること。透明果汁ではなく混濁果汁を使うことで、香りや果汁感を最大限に引き出すことに成功しました。

これまでビネガードリンクに使いづらいとされてきた混濁果汁でしたが、原材料の良さを引き立て、お酢の美味しさをより楽しんでもらいたいという想いが、「旬しぼり」新シリーズ開発にいたる大きな原動力でした。

マルカン酢のこだわりは、素材選びにも光ります。

「高知ゆず」で使用するゆずは、日本一の生産量を誇る高知県産。年間を通じて温暖ながら寒暖差の激しい土地で採れたゆずは、酸味と豊かな香りが特徴です。

「愛媛みかん」で使われる愛媛産の温州みかんは、太陽の光をたっぷり浴びて育つため、甘みと酸味のバランスが絶妙。いずれも甘味料を使っていないため、果実そのものの豊かな風味が楽しめます。

ミルクやビールにも!お酢の概念が変わる、飲む酢の新しい楽しみ方

鼻を抜けるお酢独特のツンとした刺激が少なく、飲み口もやわらかな「旬しぼり」シリーズ。飲み方のバリエーションも豊富で、定番の炭酸水やお湯割りはもちろん、ミルクやお酒と合わせることで新しいおいしさにも出会えます。

これがお酢?旬しぼりシリーズが提案するおすすめの飲み方

《ビール×愛媛みかん》

お酢の酸味が加わることで、ホワイトビールのフルーティさが際立ちます。

■材料

  • ホワイトビール:330ml缶1本
  • 旬しぼり 愛媛みかん:20~30ml

《牛乳×高知ゆず》

ミルクのまろやかさが酸味をやわらげ、子どもにも大好評な飲み方。飲むヨーグルトに似た味わいです。

■材料

  • 牛乳:100ml
  • 旬しぼり 高知ゆず:20~25ml

手軽に使えてアレンジ自在。お酢で広がる料理の魅力

《鶏の手羽元のさっぱり煮》

酢が入ることで手羽元が柔らかく煮え日持ちも長めに。「旬しぼり」シリーズには糖分が含まれているので、砂糖を加えなくてもじゅうぶん甘味が出ます。

■材料

  • 手羽元:10本(600gほど)
  • ゆで卵:4~5個
  • サラダ油や米油などの植物油:小さじ2ほど
  • (A)旬しぼり 愛媛みかん:150ml
  • (A)水:50ml
  • (A)醤油:大さじ2

■作り方

  1. 卵はゆでて殻をむく。
  2. フライパンに油を熱し、十分にあたたまったら手羽元を入れる。
  3. 2分ほど焼き、軽く焼き色がつけば手羽元の向きを変える。全体に焼き色をつけたら塩、こしょう少々(分量外)を振りかけ、さっとフライパンを振って味をなじませる。
  4. 一度火を止め(A)を加える。
  5. フライパンを中火にかけ、沸いてきたらゆで卵を加える。アクは適宜、取る。
  6. 鶏肉やゆで卵がかぶるほどの煮汁ではないので、落し蓋をして、煮汁を循環させながら10分煮る。落し蓋をして煮る間も、煮汁が沸く火加減を保つのがポイント。
  7. 10分後に落し蓋を取り、さらに3~5分ほど煮詰めて仕上げる。

《お手製ドレッシング》

「旬しぼり」シリーズで手軽に手づくりドレッシングが楽しめます。作り方は簡単!すべての材料を混ぜるだけ。「高知ゆず」、「愛媛みかん」どちらで作ってもおいしく仕上がります。

■材料

  • 「旬しぼり」シリーズ:大さじ1
  • オリーブオイル:大さじ1
  • ライムかレモンのしぼり汁:小さじ1

飲む酢「旬しぼり」の魅力はアレンジのしやすさ!常識にとらわれず、ぜひいろいろな料理、飲み物に使ってみてください。思いもしないお酢の活用法を見つけられるかもしれません。

チャレンジを恐れない。お酢の新しい価値を追求し続けるマルカン酢のビジョン

伝統の継承とともに、マルカン酢が大切にしてきたのは「酢の新しい可能性」を追求し続ける姿勢です。

ビネガードリンクの新シリーズとして発売された「リンゴ酢仕立ての旬しぼり」も、そんなマルカン酢のチャレンジ精神を表すもののひとつ。

お酢屋だからこそ、何よりお酢の美味しさを追求し続けたい。マルカン酢の商品づくりには老舗としての矜持とともに、お酢の新たな可能性を開拓し続けようとするベンチャースピリットが宿っていました。

「お酢のもつ可能性は限りなく、その魅力を工夫し、知恵を絞りお客様に喜んでいただける提案をしていくこと。」

マルカン酢がかかげるビジョンには、お酢づくりを通じ、人々の生活に寄り添い続けようとする強い想いが込められています。

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