焼き味噌×日本酒

お蕎麦屋さんでお蕎麦が出てくるまで、ちょっと一杯飲みながら待つ時間。
その時間を「蕎麦前」と言います。蕎麦前のお供として、昔から親しまれているのが「焼き味噌」です。

今回は、おうちでも気軽に楽しめるレシピをご紹介する前に、知っておくともっと楽しめる「ちょっといい話」を少しだけ。

味噌の選び方

「味噌」と言ってもいろんな種類がありますよね。焼き味噌ではどんな味噌を選べばいいのでしょうか。

一番分かりやすい選び方の基準は味噌の“色”です。

「赤味噌」のように色が濃いほど熟成期間が長く、「白味噌」のように色が薄いほど熟成期間は短くなります。色が濃いお味噌ほど、焼いて水分を飛ばすことで塩味が強くなりすぎてしまうので、赤味噌以外のお味噌を使うことをおすすめします。

お味噌の種類については、以前こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

  • 味噌の選び方を知りたい!種類や地域別の特徴から探るマイベスト味噌
    食と調味料の知識
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  • お味噌の種類によって異なる味わいや香りの変化を楽しむのもいいですよね。

    オススメしたい焼き味噌の嗜み方

    焼き味噌に合う日本酒も気になるところではないでしょうか。

    どんな日本酒でも合いますが特に、日本酒度*が高い、スッキリとした辛口の日本酒とのペアリングがおすすめです。味噌の塩味とコクが、日本酒のお米の甘味を引き立て、バランスよく楽しむことができます。
    (*日本酒度とは、水に対する日本酒の比重を数値化したものです。一般的に、マイナスになるほど甘口、プラスの数値が大きいほど辛口とされています。)

    筆者自身も、今回ご紹介するレシピの焼き味噌をおつまみに日本酒を飲んでみたところ、驚くほどお酒が進み、気づけば720mlの日本酒があっという間に空っぽになってしまいました。

    焼き味噌の簡単レシピ

    焼き味噌と聞くと、木のしゃもじに乗っているイメージがある方も多いのではないでしょうか?

    といっても、おうちに焦げてもいい木のしゃもじがあるという人は、なかなかいないはず。今回は、しゃもじやお皿の代わりにピーマンを“器”に見立てて焼き味噌を作ります。

    【材料】
    ピーマン:1個(小ぶりなもの)
    味噌:大さじ3(作りたい量に合わせて調整)
    ねぎ:1/4本
    砂糖:小さじ1
    しょうが:少々
    ごま油:少々
    かつおぶし:ひとつまみ

    【作り方】
    1.  ピーマンを半分に切り、種を取る
    2.  ねぎをみじん切りにする
    3.  2でみじん切りにしたねぎ、味噌、砂糖、しょうが、ごま油、かつおぶしを混ぜ合わせる
    4.  1のピーマンに3を乗せる
    5.  トースターにアルミホイルを引き、4をこんがり焼き目がつくまで焼く

    【ポイント】
    ・焼きすぎたかな?と思うくらいしっかり焼き目をつけてみてください。さらにお味噌の香ばしさが増します。
    ・ねぎは粗くみじん切りにすることで、ねぎの風味をより感じられます。
    ・大葉やみょうがなどの薬味を入れたり、お好きな調味料でアレンジしてみてください。

    【食べ方】
    最初はお箸でちびちびと。
    焼き味噌が少なくなってきたら、お皿にしていたピーマンと一緒に食べます。
    余ったピーマンや他の野菜を焼いて、焼き味噌を少しだけ付けながら食べるのもおすすめです。

    無限に広がる!焼き味噌レシピの楽しみ方

    焼き味噌の楽しみ方は無限大。
    作っているうちに、いろんなアレンジが頭に浮かんできます。

    もっと簡単な作り方や、実際に作ってみて美味しかったアレンジがこちら。
    ぜひ、気になるものがあれば試してみてください。

    焼き味噌をそのままで

    野菜を用意するのも面倒な時は、トースターにひいたアルミホイルに、【作り方】の1~3の手順で作ったお味噌をそのまま塗って焼くだけでOK。

    野菜を変えて

    今回はピーマンで作りましたが、しいたけやナスに乗せて焼いても美味しいです。

    ごはんに乗せて

    お酒は飲めないんだよな……
    という方もご安心ください!焼き味噌はご飯にとてもよく合います。
    少しだけご飯に乗せて食べてみてください。何杯でもご飯が進むこと間違いなしです。

    まとめ

    普段は調味料として使われることが多く、主役になることが少ないお味噌。
    ひと手間加えることで、まだ知らなかったお味噌の魅力が輝きだします。

    今夜は、ピーマンやしいたけをお皿代わりにして、“蕎麦前”気分を楽しんでみませんか?
    日本酒とともに、ゆるやかな夜時間をお過ごしください。

    昨日よりも少しだけ特別なひとときが、あなたの食卓に訪れますように。